GREETINGあいさつ
2024年4月より、連携社会医学分野と放射線基礎医学分野の統合に伴い、新たに「連携腫瘍学分野」として発足いたしました。このたび、引き続き本分野の教授としてその運営を担うこととなりました、馬場英司(ばば えいし)と申します。
私は1989年に九州大学医学部を卒業し、九大第一内科(仁保喜之教授)に入局後、内科医としての研鑽を積むとともに、腫瘍学・免疫学の基礎研究に従事してまいりました。1997年からはハーバード大学にて免疫学研究を行い、2001年より九州大学に戻り、腫瘍内科医としてがん薬物療法の診療および臨床・基礎研究に取り組んできました。2019年には社会環境医学講座連携社会医学分野の教授を拝命し、がん医療の発展に寄与する教育・研究・社会貢献活動を推進してまいりました。
このたび、新たに「連携腫瘍学分野」として再編された本分野では、これまで培ってきたがん医療・教育・研究の基盤をさらに発展させ、次世代のがんプロフェッショナルの育成と、がんの基礎研究・トランスレーショナル研究の推進に尽力してまいります。
特に、本分野では医学生・医療者・市民への包括的ながん教育を強化し、がん診療の高度化に貢献するとともに、がん予防・早期発見の意識向上にも取り組みます。医学部教育では、「腫瘍内科学」や「遺伝学」の講義を通じて、がんの分子生物学やがんゲノム医療を学ぶ機会を提供し、未来の医師が標準治療のみならず、新たな治療戦略の開発に貢献できるような素養を養います。また、文部科学省プロジェクト「次世代の九州がんプロ養成プラン」において幹事校として、医療者への継続教育や専門性の深化を支援し、大学院教育・卒後教育の充実を図ってまいります。さらに、九州大学病院がんセンターとの連携を強化し、がん免疫、発がんメカニズム、薬剤耐性などの研究を推進しながら、社会に向けたがん啓発活動にも力を入れてまいります。
「がんの克服に向けて、教育・研究・診療の三位一体で社会に貢献する」 ことを理念とし、多職種の医療者、研究者、教育者、市民と連携しながら、より良いがん医療の実現に向けて尽力する所存です。今後とも、皆様のご指導とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。